◆感性と力学を融合するデザイン手法の構築

地下は「暗い、狭い、怖い」というイメージがありますが、「静寂、神秘的、崇高」というイメージもあります。世界では地下を生活や楽しみの場として有効に利用しています。地下の持つプラスのイメージを感性的に評価し、力学的に安全な空間をデザインすることを研究しています。

地下空間は、トンネル、発電所、貯蔵、採鉱などの社会基盤施設や産業用途目的だけでなく、ショッピング・モール、レストラン、コンサートホール、屋内プールといった人々が集う公共施設としても利用されています。このような地下空間の多様な利用は海外に多く見られるますが、わが国でも、地下街や建築で地下を利用しおり、これから新たな展開が期待されています。

一般に、地下空間に対して、人々は、「暗い、狭い、怖い」などのネガティブな(マイナス側の)イメージを抱いています。その一方で、「静寂、崇高、幻想的、神秘的」、などポジティブ(プラス側の)イメージも抱いています。

そこで、ネガティブなイメージを克服し、ポジティブな側面を生かすことができれば、地下空間は、より人々を魅きつけ、より多様に、より快適に利用されることが期待されます。本研究のねらいはそこにあります。

これまで、建設技術者は、地下空間を主に力学的な立場から設計してきました。しかし、上に述べたように、人々がより快適と感じる空間として地下空間を利用する場合、力学的な立場からだけでなく、心理的あるいは感性的な観点も取り入れる新しいデザイン手法を考える必要があります。

これまでにも、地下空間に対する心理的なイメージや、感性的なデザインに関して検討されてはいました。しかし、どちらかというと、力学的な立場と心理的あるいは感性的な立場は、それぞれ、別々に進められてきたようです。今後の地下空間利用の展開を図るためには、両者を融合した研究が新しい方向ではないでしょうか。

本研究では、感性的な評価と力学的な評価を個々に論じるのはなく、両者を融合した地下空間の新しいデザイン手法を構築することを目的としています。

・地下空間形状に対して、力学と感性を総合するデザイン手法の提案
・地下空間形状に対する感性的快適性と力学的安全性の関係の解明..............をテーマに研究を進め、さらに・・・
・地下空間形状デザインへの色彩論の応用
・バーチャルリアリティによる地下空間デザイン.............. に取り組んでいます。

まったくユニークでオリジナルな研究です。デザイン心をもった力学の好きな人はぜひ一緒に勉強しませんか?


研究成果

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